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日本語訳.PDFより転載

Living from the heart
リビング・フロム・ザ・ハート
Witten by James

(全内容)
目次
イントロダクション
1.六つのハートの美徳

2.いつ、どれを、どのように実践するのか
3.ハートーマインド インテンション
4.私たちの相互結合
5.イベント・テンプル その目的について
6.実践における経験の役割
結論


Living from the heart
リビング・フロム・ザ・ハート
Witten by James

セクション2:いつ、どれを、どのように実践するのか

ハートの美徳は実践することに意味があり、哲学的な対話や形而上学の探求の中での抽象概念でも、検証可能な「証拠」を導き出す科学的手法でもありません。要求されるのは、そのフレームワークを理解し、美徳の実践を日常の生活の中で開始することです。美徳の実践には実験的な態度で臨むのが最も良く、「いつ、どれを、どのように実践すべきか」と行動に過度の判断は無用です。美徳の実践には以下の要素があります。

・ いつ、六つのハートの美徳(及びそれに付随するもの)を特定の状況下で用いるか
・ どの美徳を用いるか
・ その状況下で、どのように美徳を表現するか

このプロセスを規定した指示マニュアルはありません。明確に規定するガイドラインを定めるには、あまりにも多くの変数があります。そして、これが高いレベルの内的コヒーレンスが理想的なプラットフォームである理由なのです。なぜなら、それぞれの瞬間のなかで、このプラットフォームがあなたの直感を導くものだからです。

瞬間の中で人生をどのように表現し、六つのハートの美徳を編み上げるのか、その実践的なマニュアルは、ハートの美徳の実践の中で見つかるでしょう。これが、あなたの「トータル・パーソナリティ」という最高の意識へとバイオフィールドを引き寄せます。この磁気的引力が、二元性の世界の中であなたの最奥のインストラクター(あなたのソウル)が自身を解き明かすことを可能にするものなのです。これが、「いつ、どれを、どのようにして実践すべきか」という問いに対する答えです。これにより、あなたのソウルは肉体-マインドの表現の中へと引き寄せられます。そして、時空の世界の中のあなたの人生経験をソウルが導くことができるようになります。

この目標を可能とするフォースがハートの意図です。マインドのパワー、意思の影響、引き寄せの法則に関して書かれた多くの書物があります。そして物質世界の中で成功することに主眼をおいた、それらの要素が編みこまれた数多くの書物があります。確かに私はハートの欲求を成就したいと願う人の中で燃えている大望の炎に水をかける者ではありませんが、ハートの美徳の実践が功名心や達成に結びついたものではないと理解することは重要です。パーソナリティの操縦席へとソウルを引き寄せるのはハートの先天的な欲求です。ハートは、人の内部に収納されている光の性質を表現するためのブループリントの鍵を、ソウルが開錠することを知っています。

これは、人類が本、講義、ウエブサイト、音楽、芸術などに従うような方法で個人が突然叡知を表現し始めるという意味ではありません。私たちの大多数にとっては、私たちの内部に収納された光の性質の表現は、私たちの日常生活のつかの間の瞬間の、ハートの極小の表現の中に含まれています。その様は、私たちが人生を歩む中で聖なる光の痕跡をたなびかせているかのようです。そして、この営みが―書物や知識のシェアや獲得でなくー現代で最も必要なものです。これが誠実に心の底から解放され、シェアされるべきものです。

人類の意識の夜明けが来ます。その運命は種族のマインドーある意味では集合的意思によって形成されます。同様のプロセスが個人レベルで行われており、シュワルツ、コロトコフ、ポップ、マッカーティ、ティーラー、ラディン、エモト、ネルソン、ペンローズなどの科学者や研究者、そして他の何十人もの研究者が、肉体に収容されている意識が肉体を超えてどのようにして影響を与え、コミュニケイトする仕組みを解明しようと取り組んでいます。それは直感的な学習を超えて、以下にして意識が知識体系を吸収し、それにアクセスするのかという研究です。研究者たちは意識が作用している亜量子の領域を分析するために、三次元ベースの科学的実験を考案しています。(それは原子の性質を研究するのに望遠鏡を用いるのにやや似ています)

彼ら研究者は、その広大なリアリティの縁に触れたとき、かすかな認識の残響を見つけるかもしれませんが、その理解は意識という名の、とてつもなくミステリアスなパズルの縁を発見した際に生じる”それに何をするべきか?”という問いを満足させることができません。「それに何をすべきか?」という問いの答えは、ハートの美徳の実践の中に含まれています。実践にはフィードバック・システムがあるからです。このフィードバック・システムが意識を洗練し、識別力を活性化させ、実践に対するエネルギー反応を見る能力を開花させます。六つのハートの美徳に関連する光エネルギーの表現に経験者を順応させるのが美徳の実践なのです。

幹線としての六つのハートの美徳

「ハートから生きること」を人生経験の幹線(トランクライン)”コア・フォース”とすることが、美徳の実践の主な指針のひとつです。私たちの最高の目的という引力持ったコアは、磁力を放射するように私たちの人生に自分が人間として生まれた目的を引き寄せます。例えば、ハートの美徳の実践からスピリチュアルな研究が生じると、そのコアであり基盤である実践に整合するスピリチュアルな研究を引き寄せる時期フィールドが形成されます。つまり、スピリチュアルな研究を追求すると、ハートの美徳に関連する有用なものがフィードバックとして幹線に織り込まれるのです。スピリチュアルな研究は自己強化され、幹線と共鳴します。そしてある程度ではありますが、それに加えて共鳴への不足を解決するため、あなたの識別力を活性化します。

多くの人々が異なる幹線をもっており、自分の目的を表現し幸福を追求しています。それは悪い選択ではありませんが、その選択が自分の人生に異なった引力コアと共鳴フィールドを創造しているのだと理解することが大切です。それは次第に異なったエネルギーの枝を引き寄せます。ハートの美学に関連する幹線から生じた枝は、幹線と整合共鳴し発展します。枝のひとつの探求で得られた学びは幹線へと戻り、幹線をサポートし育むでしょう。その性質が利己的/利他的のどちらであっても、他のあらゆる種類の幹線と同じようにして自己を強化するのです。
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出来事、問題、目標に出会ったとき-そして恐らくは、インスピレーションや新しい関係を持ったとき、あなたは日々の生活のなかで、その出会いに対してハートの美徳の実践を行い、この視点からその出会いを統合することができます。すべての出会いの中に、エネルギー的/物理的/感情的/精神的/霊的に異なった次元があることを忘れないでください。それを考えるとき、その複雑さに圧倒されます。しかし前に述べたように、実践はその完璧な表現や分析的技術によって判断されるのではありません。意図によって行われ、導かれるのです。

私たちが毎日の生活の中でフォーカスする領域は、出来事、インスピレーション、人間関係、ゴール、問題の中でシフトします。そして、それぞれの出会いの中で、私たちはエネルギー的な視点から見て複数の活動のフィールドをもっています。(すなわち、物理的
/感情的/精神的/霊的なフィールドを)ハートの美徳をひとつ、あるいはその幾つかを出会いの中で表現すると、次にあなたは出来事やその中の関係者に対するその影響を観察することができます。次にその観察から、美徳の表現が向けられた人に対するあなたの後続の表現とその強度、継続時間が導き出されます。表現と観察のこのサイクルが、さらに洗練された表現を可能にします。そして、あなたの感情をセルフ・マスタリーの道へと導くのがこの調整サイクルなのです。

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▶私にとって、どんな意味があるのか?

この論文を書きながら質問がコーラスのように聞こえてきました。あなたのマインドはたぶんどこかで質問をしているのでしょう。「どうして感情のセルフ・マスタリーのことを気にかけなくてはならないのか?ハートの美徳の実践によって私は何を得るのだろうか?」私はこの二つの質問の根拠を理解しています。私たちの社会秩序は疑いなく、功名心と達成に力を入れており、通常は利益や報酬、あるいはお礼を前提にしているからです。

感情のセルフ・マスタリーは、時空の世界の中であなたが霊的存在として成熟したことの現れです。別の言い方をするならば、ハートセンター内の感情のエネルギーとは、時空の次元へとあなたのハイヤーセルフが表現するための伝達媒体であり、地球上にそのエネルギーの基礎を提供し、その上に住む人間と動物の両方にそのエネルギーを共有化させます。つまりは、感情のセルフ・マスタリーを獲得することが不可欠な理由とは、それによってあなたの最高の目的とソウルの存在が、あなたの現在の生涯の中で姿を現すことができるからなのです。

感情のセルフ・マスタリーを持つことができれば、物理的な肉体とマインドからの歪みが最小の状態であなたはソウルとして地球の上に住んでいると言っても過言ではありません。肉体とマインドは時空の世界の中であなたのスピリットが活動する力を強め、ソウル(つまりあなたの内部にあるスピリット)をくじき、妨害する力を弱めます。簡潔に言えば、あなたはソウルとして生きるのです。そしてそれが最高度に純化されたあなたの目的なのです。

あなたという存在の本来のエッセンスは、最初に生まれたときは鍛え上げられたスピリットでした。時空の世界の旅の中でのみ、未熟さ、弱さ、不安定さ、マインドの判断と分離を見出します。感情のプリズムは肉体とマインドの両方にとっての治療器具です。感情によって、この現実の中に本来のエッセンスが明確に現れることを助け、あなたの肉体とマインドが出会うものたちを最高のものへと統合するからです。

ハートの美徳の実践は、あなたを強化変形させる新しい存在の在り方です。現代社会が効果的に確立した慣習的な思考や行動パターンからあなたを切り離します。美徳の実践により、分離から相互結合の感覚へとあなたは移行します-「私たちの意識」は「私の意識」よりも力強く、重要だという信念へと向かって移行するのです。人類の意識に全体性の磁気を帯びさせ、全体性へと引き寄せることができる偉大なものが、前者の存在の在り方の中にあります。

二番目の質問に移りましょう。「ハートの美徳の実践によって私は何を得るのでしょうか?」美徳の実践を始めると、外の世界-個人的/非個人的の双方-で起こっていることが、あなたの内的状態を定義・形成しているのではないと感じるでしょう。ただし、あなたがそれを認めない限りにおいてですが、言い換えれば、美徳の実践によって、あなたは安定感と自己統御の感覚を得るでしょう。これが美徳の実践の早い段階で現れてくる顕著な進歩の局面のひとつです。

自身の芸術的手腕と実践における技量の向上に気づくとき、あなたは己の内的なパワーが沸き上がるのを感じるでしょう。大半の人にとって、これは3~6ヶ月の熱心な実践が要求されます。あなたが出会いや出来事と相互作用する方法を、マインドの慣習的パターンとエゴ・パーソナリティが指示してはいないということ、そして直感力が六つのハートの美徳の微妙な表現へと目覚めていることを実感するでしょう。

六つのハートの美徳には、実に63の表現の組み合わせがあります。この組み合わせは、美徳が表現する場面(シークエンス)、その継続時間、また、出来事、個人、グループ、出会いへと美徳を伝えるために使うエネルギー的表現(物理的
/感情的/精神的/霊的表現)によってさらに変化します。初期の実践によって活性化された直観力を引き込むのが、この表現の複雑さです。精神が何を語るにせよ、あなたが信頼すべきはこの直観力なのです。

直観的視力があなたのハートの知性から生じていることを心に留めておいてください。それはあなたのハイヤーセルフから上昇してきたものなのです。感情のセルフ・マスタリーを発展させるのは、この深化されたハートとの関係性です。要するに、あなたは自分の直感的心性を信頼すべきであり、そうすることによって日々の様々な出会いの中で六つのハートの美徳を適応する方法を直感的に理解できるようになるでしょう。

初期レベルの感情のセルフ・マスタリーを達成するには3~6ヶ月のタイムフレームを要することを心に刻んでください。それほど長い時間ではありませんが、今日のインスタントな喜びとマインドから派生した功名心の世界においては、長期間に感じるかもしれません。マインドとエゴ・パーソナリティはこの発達のフェイズの間、すすんで分析と判断をしますが、この判断は実践者を導く深いプロセスへの本当の理解からくるものではありません。

六つのハートの美徳のグリッド・メディテーション

最初の一年の内、通常は一年の終わり頃に、ハートの美徳の実践者は、自分たちを取り囲んでいるエネルギー・グリッドとでもたとえられるシステム/フレームワークの中で自分が活動していることに徐々に気づき始めます。グリッドを視覚化すると、フレームワークは次のページで描かれるものに類似しています。円の中央で作用しているのが神の愛(ディヴァイン・ラヴ)の象徴的な位置-六つのハートの美徳が交わるところです。

このグリッドから活動することが瞑想のひとつの形態になります。しかし、この瞑想とは通常私たちが考えている「リラックスした意識の内的状態」のそれとは異なるものです。ハートの美徳の実践というスキルにあなたが囲まれていることを知り、神の愛である「センターサークル」の中での安定した生活から生じたものではありますが、「出会い」へと注ぎ込むため、あなたのこの「センターサークル」を軸にして、いかなる方向にでも立ち上がることができるようになります。これは癒しであり、バランスを取り戻すことであり、エネルギーを再び吹き込むことです。それはあらゆる環境と人間の状態と共有されるため、あなたのハートから生まれます。

これは一日を通して実践されるアクティブな瞑想であり、出会いから出会いへと移る際にある程度の視覚化が要求されます。あなたが心の中で描く視覚化とは、六つのハートの美徳のグリッドがエネルギーに満ちたホログラムのようにあなたを包み込んでいるイメージです。それはあなたの身体から全ての方向に3~6メートル外側に広がっています。この視覚化を実践すると、それはやがてあなたのエネルギーの身体の延長として見え始めるでしょう。あなたとは別個のイメージ上のグリッドとしてではなく、あなたのエネルギーの身体の実際の構造としてです。この視覚化が、色や周波数、それに関連した様々な特徴をもったチャクラシステムの抽象概念と入れ替わります。

あなたの存在の中心が神の愛によって包み込まれている様子を想像することが重要な要素となります。それは、あなたが世界のどこに物理的に存在し、何に出会っているかに関係なくあなたには神の愛が沁み込んでおり、六つのハートの美徳とその63のヴァリエーションとあなたがしっかりと繋がっているという感覚です。神の愛に根付いたこのエネルギー・グリッドは一瞬で張り巡らせることが可能であり、無限に高まっていく妙技をもって六つのハートの美徳の表現を組み上げます。

六つのハートの美徳のグリッド・メディテーションは、あなたの日々の生活の中へとフレームワークを固定させる目的があります。この瞑想は、あなたのマインドと信念構造を使って想像するプロセスを通じて、あなたの行動の中に法則を定着させる方法であり、ハートの美徳の実践によって形成される意図と調和して作用します。
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善循環のテクニック

強欲、妬み、恨み、嫉妬、避難、判断、怒りといった感情が再生されると、ネガティブな行動が共食いを始めるという悪循環の経験をされたことが皆さんにはあると思います。あたかも、それが私たちの性質にこびりついているかのように、その不幸な効果の報復を抑えるのに私たちは無力です。ネガティブな感情の悪循環は私たちのエネルギーを消耗させ、創造性を抑圧します。それが抑制されなければ、ハートとマインドの間のスピリットの流れが窒息を起こし、私たちを憂鬱な乾いた砂漠へとつれていきます。

同様に、人生のすべての次元でハートの美徳の実践が生み出すポジティブな善循環があります。ハートの美徳の実践が適用されるとき、その美徳の実践が善循環の発電機となります。ちょうど発電機に風や水、太陽といったような、エネルギーを生み出すもとを供給する必要があるように、この実践のコアとなる特徴のひとつは、エネルギー源を供給することです。

ハートの美徳の実践をサポートするエネルギー源のひとつが善循環のテクニックです。このテクニックはシンプルなエネルギーの流れを起こすためのものであり、あなたがガイドを必要とする度に10~20分の時間を要求します。これはマインドも身体も覚醒状態のままで、静かな呼吸のなかで行う労を要さないエクササイズです。以下の順番で六つのハートの美徳の名を声に出してください。

  • 感謝
  • 同情
  • 寛容
  • 謙虚
  • 理解
  • 勇気
美徳の名を口にするとき、あなたの内部が広大な峡谷であるかのようにその名を響かせてください。感謝、同情、寛容、理解、勇気の順番で言葉を繰り返しながら、その言葉のもつエネルギー的な意味を考えてください。それを ”感じ”、その感覚であなたを満たしてください。あなたの身体のすべての細胞まで。このテクニックを行うにつれて、六つのハートの美徳が互いに絡み合っている様子が分かってきます。それぞれが独立していながら、六つの美徳がモザイクの基盤(プラットフォーム)のように相互に結合している様が、このエクササイズを実行すると、あなたの肉体・マインドの意識へとそれぞれの言葉の周波数が次第に力強く流れ込み定着してゆきます。

あらゆる繰り返しのサイクルと同様に、私たちすべてが日々の生活の中で出会う「雑念という重力」の中でサイクルを回し、リフレッシュさせる動力源にする方法です。善循環はこのシンプルなエクササイズによって維持されるので、美徳の実践を行う冒頭においては、とりわけ善循環を生み出す手段としてエクササイズを用いることを私はお勧めします。

長い時間をかけて、あなたは自分の最奥のセルフに導かれ、内的な熟考とエネルギーの同化から、それぞれの言葉のエネルギー的コードを外へと表現/送信できるようにこのテクニックをシフトさせるでしょう。最初の内は、恋人や友人、家族、スピリットのガイドなど、あなたが特別な関係をもっている人々に対して、それぞれの言葉のエネルギーを放射する形をとるのが普通です。この表現は、出来事や人々、あるいはその中にいる動物たちにも向けることができます。

感情の混乱という悪循環に陥った人々にとって、悪循環の「流砂」から抜け出す手段としてこのテクニックは特に有効です。このテクニックは実際に行ってみると、実にシンプルに見えることを私は理解しています。それ故に、このテクニックがなぜ深遠な効果を発揮するのか、あなたは尋ねるかもしれません。しかし、深く多重な意味がそれぞれの言葉に含まれているため、言葉の繰り返し自体に力があるのです。このテクニックを始める前に、この論文の付録(※)を先にお読みください。六つのハートの美徳の定義が記載されています。

(以上、セクション2終わり)

(セクション3へつづく:3.ハートーマインド インテンション

※ 「付録」は、「セクション6」「結論」の後に続きます。


引用ここまでです。

引用元http://blog.livedoor.jp/sagittariun-shinjituwomiru/archives/14974303.html